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農園古穂の里で日々自然栽培にチャレンジ。土壌と土壌生成理論の探求。
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いろいろな用件でブログにログインすることができずに4か月が過ぎ、大晦日を迎えてしまいました。長い間ご報告もせず申し訳ございませんでした。今回まとめてこの4か月間の出来事をお伝えします。

台風24号の被害は予想より大きく、県内でかなりの被害が出ました。ここのプラント用ハウスのポリシートも激しい風に耐えつつも引き裂かれて膾のようになりました。春先に新品へ交換したばかりだったのですが、風圧はそれをしのぐもので、フレームがキューピー人形の頭のように中央がとがってしまいました。陰圧がかかって飛び出してしまったのでしょう。しかし、おおかたの電気器具類は無事で水をかぶることもなく保護されました。

毎日のフルボ酸の培養槽、仕上げ層、貯留槽、光合成細菌連続培養槽などなど、稼働させていましたがその中で、新しい合併浄化槽をフルボ酸培養液仕上げ層とした浄化槽が風圧の揺れに耐えきれず中央の合わせ目のところから漏れを起こしてしまい、かなりの量の培養液が流出しました。


稲のほうの被害は軽微です。今年の『ひのひかり』は最低でも鉛筆ほどの直径の茎でした。これは苗箱で育てた苗のおかげです。例年たくさんの欠株がでるので補植をするわけですが、これを逆に考えて田植機での田植は位置決めにすぎないと考えたのです。補植を本植えとし、その苗には苗代で育てた本格的成苗を用いました。50日苗です。写真は20日ころ。ほとんど生育に差はありません。40日と50日では激しく差が出ます。

通常育苗日数にばらつきがあると生育にもばらつきが出る、と言われていますが、成苗中心の場合、成苗の成長がペースメーカーとなって田植え機で植えた箱苗の40日中苗が本苗にペースを合わせ追いつくように生育しました。これによりもはやポット苗は必要なくなり、みのる式田植機への思いも断ち切ることができました。天日乾燥中の伊那束をご覧になればお分かりのように、きれいにそろっており、どれが中苗で、どれが成苗か区別することはできません。


ただし、田植え機で植える中苗の本数は31.5センチ間隔1株で3本から5本の間にあります。補植、ここでは手植えの成苗は草丈40~50センチ。ほぼ1~2本植えです。1月後には分けつが激しく両者は区別できないレベルになります。機械植と手植えの差が分かりません。茎はどれも鉛筆の太さです。

願っていた生育状況に近くなりました。除草は米ぬか60㎏/反ほどです。ほとんど除草が必要なかった田が1反。コナギに巻き返された田が1反でしたが、例年の半分ほど。四国の加地さんの指導のたまものです。

用いた肥料(養分)については、ほぼ毎日、連続培養したフルボ酸培養液を10L、連続培養した光合成細菌を同量、最上部のビオトープ田に流し続けました。沢の水を温める田を1枚設けたものです。その結果田の表面をシアノバクテリア(ネンジュモ)のとろとろ膜が覆います。今年は去年まで慣行農法の田が1反。無肥料フルボ酸栽培5年+緑肥としてヘアリーベッチを用いたところ半反、完全無肥料10年半反とで比較できました。

緑の濃い左が緑肥使用、右完全無肥料。無肥料の方は丈は80センチ穂数が半分程度です。一方、緑肥地区の方は丈以上、茎数と穂数は例年の倍ありました。それに最後まで茎の濃い緑が取れませんでした。窒素過剰気味なのでしょう。下の写真で異様に濃い緑の田がこれです。
  
収量は10俵を越えましたが他に比べ味がよくありません。

いろいろ課題をいただいた今年の普通作の稲作でした。


それではみなさま、よいお年をお迎えください。

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