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農園古穂の里で日々自然栽培にチャレンジ。土壌と土壌生成理論の探求。
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今回のバインダーの不調ははじめてのことだった。ほぼ10年酷使してきた中古のヤンマー1条刈りバインダーはついに結索しなくなった。複雑そうなので触りたくなかったが基本用途に支障が出ては触らないわけには行かなくなった。

結果として複数の原因がバインダーの結索不良を引き起こしていることがわかった。

1,刈刃の摩耗
2,紐の劣化
3,ビルバネの緩み(結索装置)
4,稲束押さえの緩み

刈刃に関しては切れ味が落ちただけではなく、下刃の方のネジ穴が欠損して固定できなくなっていた。その結果上刃と下刃の間の隙間が開きすぎて稲株を切断できなくなってきた。なんとか残りのネジ穴で固定しているが解決できていない。またはの研ぎ方も十分ではなく、シムを外して隙間を詰めたにも関わらずスパッとは切れない。切れないまま先へ行くから束ねた稲束が倒れ結索できなくなる。その結果バラバラと扇状になって排出される。

結索できた稲束を見ると結索跡の輪が小さいなんとか輪を保っているが結び目がはずれやすい。これはビルという結索装置のバネのヘタレによるようだ。次第にバネがゆるくなるので調整品でバネをより短く押さえなければならないらしい。写真中央のバネの付いた部品。

このバネは頭をワッシャーとRピンで押さえてあるのだがバネの付いた棒は固定してなくバネを外した時点で外れてしまう。そこでバネを強く調整する作業は、
・バネの付いた棒を落ちないように下から押さえておく。
・バネを圧縮する。
・圧縮してバネが下がったところでより下のピン穴にRピンを差し込む。するとバネはすこし強くなる。もしそれでもたりなければワッシャーを重ねて調整する。

この作業には手が3本必要なのだが実際にあるのは2本。誰か近くにいてピンを刺してくれればよいが誰も居ない場合かなり難しい作業となる。そこでまずバネを押さえておく道具を作ることにした。使ったのは100均で入手したL型金具。これでバネを抑えるつもりだが穴に通すと抜けなくなる。そこで写真のように加工をした。


これを使って押し下げるとらくらくとバネを押さえつつ、ピンを刺すことができた。


すぐにテストする。刃の切れ味などは置くとして、結び目の輪については直径が広がりしっかりしてきた。1枚半反の刈り取り作業で結束ミスは2束だけ。これで調整は成功したといえるだろう。

やれやれお疲れ様でした。

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