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農園古穂の里で日々自然栽培にチャレンジ。土壌と土壌生成理論の探求。
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フルボ酸の培養は楽しい。

いろいろな微生物が入れ代わり立ち代わり現れては交代する。顕微鏡で見ているとその変化の速さと調和の見事さに見とれてしまう。

そんな土壌生成サイクルを担いフェノール系代謝物を産生する土壌菌のみをここでは『土壌菌』とよびます。土壌にもいるからと言って病原菌や大腸菌は土壌菌ではありません。腸内にもいるからと言って乳酸菌は腸内細菌とは呼ばず土壌菌と呼びます。

発酵に関与するときと、土壌生成に関与する時ではサイクルが違いますので、産生物も違いその性質までも違ってきます。

さて、だからと言って活躍してくれている土壌菌に違いがないわけではなく、逆に恐ろしく多様です。培養槽に現れる土壌菌の素顔を個別にクローズアップしてみましょう。

生の有機物を用いてフルボ酸の連続培養(㈱T&G特許による)をしていますと基調の色は茶~こげ茶の土の色ですが時折培養液が真っ赤になることがあります。いろいろ調べますとどうも光合成細菌らしいと分かってきました。分離して光合成細菌の好む餌を入れた容器で培養しますと液の色はさらに赤みを増します。これを顕微鏡で観察します語、光合成細菌を簡単に確認できます。ただし光合成細菌だけを分離することは難しく、単独での培養に至っていません。

 

それはそれとして単独で用いられる光合成細菌にも素晴らしい働きがあります。詳細は次の書籍に詳しくあります。
『光合成細菌で環境保全』著者小林達治 農文協 
『光合成細菌 農家が教える光合成細菌とことん活用』農文協
『光合成細菌 採る・増やす・とことん使う』農文協(筆者未読)

もし培養して使ってみたいとお考えの方にはこちらのお店 環境バイオさんへどうぞ。お勧めする理由は培養にフルボ酸が使われているらしいからです。詳細は存じません。試しましたが確かに違います。上の写真は下記セットで培養したものです。家庭用なら50L光合成細菌培養セットで十分でしょう。
http://www.rakuten.co.jp/ebec/
 
このお店の光合成細菌とその培養液にはフルボ酸が使われているようです。大変優れもので1Lの種菌を20倍に増やすのに冬場で3週間しかかかりません。自家採取の光合成細菌をつかうなら種菌が4,5倍ないとこの短期間で同じ密度になりませんでした。

こちらのお店では当方とは逆に光合成細菌を培養するためにフルボ酸を使っておられるようです。フルボ酸を作った微生物群の一種が光合成細菌ですから当然ですがフルボ酸の中で光合成細菌はよりよく育つわけです。

このことは土壌菌(光合成細菌など)と土壌(腐食物質)の関係を示唆しています。このブログは両者の関係とその意味、光合成細菌の目的は何か、腐植の働きとは何かを追求するのが目的です。わくわくしませんか。

(つづく)
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