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農園古穂の里で日々自然栽培にチャレンジ。土壌と土壌生成理論の探求。
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今年も冬至を過ぎて年の瀬を迎える。
ブログは重陽の節句の落水に言及したっきり沈黙してしまった。
言い訳を始めると長くなるのだけれども、登熟期の大事なときにコナギに囲まれた稲に対し為す術がなく、実際上そこで今年の稲作は終わった。あとは勝手に稲が実ってくれたのである。それが実感だ。体調を崩して調子が上がらず、今やっと執筆できるまでに回復した。


上の写真は倒伏しつつある稲刈り時期の重湿田の「ひのひかり」。

下写真。近寄るとこの有様である。ほとんどコナギが席巻しているようにみえる。コナギ田に雑草の稲が生えている感じか。しかし縦方向条間除草はきちんと効いており張り出してきた株間のコナギの水中茎と葉がほとんど。見た目ほど稲の登熟は悪くはないようだ。しかし水は抜けず溝掘りはもとより田に大穴をほって集まる水をポンプで汲み出すという排水法を初めて試みた。

気象の長期的な異変が起こっているように感じる。10月の稲刈り時に秋晴れなど1日もなかった。3日に一度は雨がしとしと降り、田の乾きは極端に悪かった。重陽の日に水を落としてからまる一ヶ月、溝や畦切りなどの例年の水抜きだけではほとんど泥濘に変化がなく、今年も田植え靴を用意して泥濘での稲刈りを覚悟した。それは半ば常態化したので良いのだけれども、機械がそれに耐えられるか、まして早場米で主力のヤンマー2輪1条バインダが脱落。刈刃がない。クボタ2輪2条と1輪1条があるのみ。

予定通り10月10日から稲刈り開始。2輪2条は雑草をかんですぐに脱落。すぐに1輪1条を引っ張り出す。切り株に乗るから泥濘の湿田に強いはず。今年は株間を詰めているから1輪もうまくいくかも。1尺株間では車輪が株の間に落ち込んでものの役に立たなかった。悪戦苦闘の末、コナギをかんでダウン。はや手段が付きた。クボタバインダーは上品すぎる。無雑草などの条件が整わないと結束できない。しかしヤンマーに問い合わせても刈刃の在庫はなく、製造終了とのこと。農機店を探し回ったら中古の刈刃が見つかった。ラッキーであった。早速これを取り付けて田に入る。

ワイルドなヤンマーバインダーは無圧タイヤの浮力でかなりの泥濘でも刈り取りができる。しかし今年のコナギは半端ではなく、稲の生育も良かったがコナギも負けず劣らず株間に繁茂して稲の草丈に迫っていた。コナギごと束ねるにはコナギの不規則性と茎の柔らかさで結束不良が続出。頼りのヤンマーバインダーもすぐに詰まってしまう。そこで45度ほどバインダーの先端を上げて刈り取ってみると、これが案外うまくいく。下写真はバインダーを押し下げながら刈り進めているところ。バインダーを抱えて空中で刈り取ろうというわけだからスマートさなどひと欠片もない力技だよね。みっともないのだけれど。


地上に残る稲の茎は20センチほど。残り穂先まで80センチあまりは刈り取れた。この程度であれば短くても稲束を干すことはできる。(台風の風でバタバタと落ちることになるが・・・)

こうして6枚の田の稲刈りは無事終了した。中途まで稲の茎が残っているので刈り取ったようには見えない。最後まで水が抜けなかったので都合2枚ほどは田植え靴を吐いての手刈となった。容赦なく雨は降る。台風も来る。発芽を避けるために手で刈り倒した稲を夜間にもヘッドランプで照らしつつ束ね続けた。咳がなかなか治らず、日々激しくなっていくのに気づかなかった。

ハサガケでは干したばかりのところを台風に襲われ、殆どが倒れてしまい、これをまた引き起こして干した。下写真は台風の風雨でハサガケが崩れていくところ。ほぼ全壊。


 1週間後の次の台風襲来の間際で、脱穀を済ませることができた。この台風は近年にない被害を農園にもたらした。鶏舎の屋根は飛びハウスも下写真のとおり。

1日でも遅れていたらこのハウスの姿からぞっとする。しかし自分の体を省みることなく作業を貫徹したのであとの代償は大きかった。かなり長い間寝たり起きたりの日々が続いた。気管支炎を軽く見てはいけない。肺炎すれすれのところであった。稲作の報告としてのブログ執筆ができなかったことをお詫びしたい。

コナギ除草を放棄した今年の普通作の水稲であったが結果的に収量としては粒は小粒だったが例年より2,3割増えていた。味も納得できる粘土米の味がした。流し続けたフルボ酸培養液+土壌生成菌と連鎖して水面を覆ったシアノバクテリアの働きであろうか。たぶんこの微生物たちの系統発生史的な働きによって救われた今年の普通作米であった。

しかしこの結果は意図的に努力しててもたらされたものではない。コナギに勝った稲の活力がもたらしたものである。毎年ドラマになるような稲作ではいけない、もっとプロらしい定型的な稲作を行いたい、と願った今年の稲作であったが、振り返るとやはり・・・、沼化した重粘土の湿田での、危ういドラマティックな日々であった。

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無題
お大事に。
今後も無理をなさいませんよう。

心配している人がいます。
いろは 2017.12.30 Sat  20:07 Edit
健康管理
ご心配ありがとうございます。重粘土の湿田は底なし沼に足を取られているような状態が稲作期間中続きます。おまけに水で草を抑える深水農法では沼状態が一層深くなり、今年は最悪でした。来年から3年間ほど、作付けを止めてこれらの田を干します。
いくら粘土のコメがうまいからと言って体を壊しては元も子もないので忌避しようと思っています。次にやるときは中欲しをやり、間断潅水で早めに土を固めます。

ご心配おかけしました。
管理人 2017.12.30 Sat  22:53 Edit
健康管理
ご心配ありがとうございます。重粘土の湿田は底なし沼に足を取られているような状態が稲作期間中続きます。おまけに水で草を抑える深水農法では沼状態が一層深くなり、今年は最悪でした。来年から3年間ほど、作付けを止めてこれらの田を干します。
いくら粘土のコメがうまいからと言って体を壊しては元も子もないので忌避しようと思っています。次にやるときは中欲しをやり、間断潅水で早めに土を固めます。

ご心配おかけしました。
管理人 2018.01.02 Tue  22:16 Edit
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