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農園古穂の里で日々自然栽培にチャレンジ。土壌と土壌生成理論の探求。
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今年は突然、古穂の里からやや離れた田を所有者として管理することになった。離れていると言っても市道を渡って20m程廃れた農道をいくと左手に七畝の田があるはず。下の写真。枯れ草に覆われて見えにくいが四区画に分かれており、棚田状の高低があり二枚が不定形である。耕地整理されていない田に関わるのは初めてだ。

初めて訪ねた田の広さは一反と見たが、畦際の刈払をつづけると耕作地以外の畦や土手の広がりが大きく、耕地面積はさほどでもないことがすぐにわかった。近くに民家はあるが、この他の奥には誰も住まない尾根間の谷間である。かつて敗戦後の食糧難の10年ほどの間、裏山の山上まで棚田が広がっていたらしいのだが、今となっては徘徊するイノシシの天国である。境界に植えられたクヌギの木立が冬枯れの美しさを漂わせ、冬至すぎの蘇りつつある日影を背にくつろいで立っている。我々も木立の近くの土手に座り、携えてきた温州みかんを食べながらしばしくつろいだ。
 
 

地方、地域の空洞化は激しい。空洞化でおかしければ過疎化という表現になる。今座っている土地も、田として復活することはたぶんない。私はこの地を託されて所有者となったのだけれども、既に水路は埋まり、水源も荒れ果て枯渇している。山から怒涛のように降りてくるイノシシの群れを押しとどめるほどの力は電柵にもない。怖いもののない彼らは昼間から群れてのし歩く。これを留める人影はない。ここの田とその周辺は日本の凋落の縮図のようである。


(写真上 向こうの民家も空き家となっている。)
明治に始まる東京一極集中は日本滅亡の予兆であった。多くの識者が警告してきた。その声も風化して久しいが一極集中はさらに加速する。倶利伽羅落しだ。先へ先へと行くしか価値観のない社会は先の者が次々に倶利伽羅峠の谷底に落ちていることにも気づかない。吸い上げる最後の地方都市が灯消え去るまで反映は続くのであろう。これに対する処方箋は簡単だった。全国への多極化だ。地方自治だ。個々人の生活の場を中心に重要度のマップを書き換えることである。

 人々はやがて軌道を修正して国土が持続可能な生活に復するであろう。そのように信じその日のためにこの地域の田園環境を出来る限り保全しておければと願っている。

年の瀬にご挨拶申し上げます。
今年も1年間みなさんに大変お世話になりました。


パートナーの章子さん。ご協力どうもありがとうございました。

皆さんよいお年をお迎えください。来る年がより良い年となりますよう。
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無題
整理されていない田んぼを初めて見ましたが、手強そうですね。まるでアメリカの西部開拓時代のようなフロンティア感を感じます。

IT業界あたりでは若手の地方(そこそこ便利な場所に限るとは思いますが)移住の動きも起きてきてますね。インターネットと商品流通の環境が整えば地方のデメリットも減るでしょう。
今後移住先とのトラブルなども多々あるでしょうが時代とともに少し流れが変わるかもしれないとは感じます。

イノシシに気をつけて、よいお年を。
いろは 2017.12.30 Sat  20:04 Edit
移住
全くですね。フロンティア感は確かにあります。これからどうなるのか誰にも分かりませんから。若い人たちにその前線に立ってもらいたいですね。
管理人 2017.12.30 Sat  21:29 Edit
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